ドイツ製 ツァイス・イコン ボックス テンゴール
ドイツ製 ツァイス・イコン ボックス テンゴール
ツァイス・イコン ボックステンゴール54
GOERZ・・・と書いてゴルツ、ゲルツと読み分かれるところですが、ここでは年長の方に教えられた『 ゲルツ 』とさせていただきます。ほぼ100年前になるのでしょう・・・ガラス製の乾板フィルムからセルロースさらにポリエステル製のシート状フィルムから巻物状 とした各種ロールフィルム用テンゴールが登場します。
当時のカメラは木製、板金製折畳みが主流で、廉価なビギナー用ボックスカメラも組み立てが大変・・・と言うわけで缶々と同様のプレス加工で廉価量産を達 成。その後ツァイス設立後はツァイスブランドとなって1926年から1956年までの30年の長きにわたって生産されたのです。
当機は、前述の1950年代のボックステンゴール最終機の型になります、 ご存知の通りフォーマットは120フィルムにて6X9cm規格ですから、露出条件と距離さえ合えば見事な出来ばえを 楽しめます。
いかに中判カメラといっても当事は引伸しよりもでベタ焼きが主流で、現像は職人による名人技。 結果・・いかにフロンターレンズに定評があるといっても、近代レンズとは比べるべくも無いのですが、高価なカメラに比べて手軽なカメラを求めるユーザーに とって、魅力的だったに違いありません。
当機は1950年代のツァイスブランドのボックステンゴール最終型、被写体としては、やはり人物が多かったと思われ、デザイン・携帯性から縦フレームがほとんどになります。ほぼ80年前の事で時代背景も今と異なり、どう言えばいいのか悩みま すが、機能的に不具合ありませんし、反射ファインダーの鏡面の小サビはご容赦いただくとして、かなりいい状態で残っていると思います。
30年ものロングセラーですから姉妹機などバリエーションも豊富、ご興味をお持ちの方はその方面をお調べいただければと思います。 さて、ロングセラーの 理由ですが、他社のボックスカメラと比べて、何処がどう違うのか ファインダーも見やすく、フィルム面も平で、ボディもシッカリしているのです、比べてみるとツァイスファンのこだわりの気持が分りますょ。
念のため、シャッター修理整備・レンズクリーニングを済ませました、実用も可能かと思われます。普通感度のモノクロフィルムを入手され、カメラに合った被写体を探し、「絵」を作るのも楽しいものです。
お探しの方に
■シャッター機構・絞り環など前述状態 年代なりに動作します。