日本製 山崎光学 テレコンゴー 300mm8 大判レンズ
日本製 山崎光学 テレコンゴー 300mm8 大判レンズ
中判・大判のフィールドカメラを扱われた方なら、きっとお分かりいただけるはず。 カメラ・三脚・レンズ・露出計そしてフィルムなど機材を運ぶだけでも大変、まして山岳写真となるとなおさらです、決して手軽ではないのです。
思う場所にカメラを据えても風があるとブレて絵にならず、待つしかありませんが、刻々変わる被写体を見つめ「ここぞ・・」と思うところでシャッターを押すのです。 この一発勝負で絵にする達成感は絶対です。
いまは、高画質多機能のデジカメ一眼が跋扈し、「アオリって、カットフィルムって何・・?」のお言葉も耳にするこの頃、シャッターさえ押せばそれなりの絵が出来る便利なカメラを目指してきた我が日本のカメラ業界ではあるのですが、「ただ、便利だけ・・」に食傷気味の方々にとって、重い機材を運び、全て手作業で組み立て被写体を厳選、構図を決め露出をかける・・・この絵を描くようなプロセスを捨てがたく思われる方も多くいらっしゃるはず。
風景などで使い始めると 望遠に遠近感を圧縮した絵の迫力に惹かれて、望遠レンズが欲しくなります、でもフィールドカメラは蛇腹の伸びに限界がありフランジバックの長い長焦点設計のレンズは使えません。
そこで登場するのが・・・フィールドカメラ用 長焦点レンズをコンパクトにまとめたテレコンゴー300mm8。
一般レンズでは、焦点距離相応の全長(200mmならレンズの長さも200ミリ・・)で特に問題はないのですが、大判フィールドカメラでは蛇腹伸びの制約上、長焦点レンズの利用には限度があります。
構造として 、前群の凸系から離れた後群に凹レンズ系を配置し、レンズ全長を焦点距離よりも短かく設計したレンズをテレタイプの長焦点レンズを便宜上 望遠レンズといっています。


ご紹介の コンゴーテレタイプ 300mm8 は余裕のイメージサークルで4X5をカバーし、コンパクトなのです。 いまシャッターメーカーがシャッターユニットを生産完了としている関係でレンズが生産出来なくなり・・・今あるものがすべてになります。
そなこんなで、一時は競い合ってプレミア価格なんてこともあったようです。 このたび比較的いい状態のレンズを入手しました。 外観、レンズ全体的に特に目立つスレ・キズは無いように見えます、念のためシャッター整備、レンズクリーニングを済ませました、シャッター機構に3ヶ月の保証が付いています。
撮り流す記録写真はデジカメの便利さに任せるとしても、こだわりの写真は、手間隙をかけて楽しんでいただきたいと思っているのです。 お安くお楽しみいただければ幸いです、いつも すみません、 中判・大判オーナーの方々よろしくお願いします。
■年月を経たクラシックレンズです、クリーニング・各部整備済み商品。
■レンズ 年代相応 特に気になるクモリ、拭きスレ無いように見えます(写真参照)。
■写真のホースマンレンズボード、前後キャップ(非純正) 付属します。
