日本製 田中光学 タナック TYPE IV-S + タナ― 50mm3.5
日本製 田中光学 タナック TYPE IV-S + タナ― 50mm3.5
バルナックタイプ でも ヒンジ式の裏蓋・・・これは ありがたいのです!
またまた登場 田中光学による 和製バルナック・・・田中光学工業が1952年から1959年まで製造したライカコピーがタナック。 初めから裏蓋がヒンジによる横開きであった以外は ほぼライカに忠実であったとのこと。
IIC、IIIF、IIIS、SD などのバルナックタイプモデルなどが展開された中で SD型のみがニコンS2型というかコンタックス風のデザインになっていたらしいのです、写真や雑誌記事以外は ほとんど見かけませんから、数は思うより少ないのかもしれません。
シネ用のレンズや写真機材関連のフード・ファインダー・フィルターやケースなどのアクセサリーを作っていた神奈川県川崎市にあった田中光学はライカコピーとしたタナックブランドでカメラメーカーに参入されたようです。
手元の資料では詳細記述無く、ウェブ上のウィキペディアを調べると次にヒットしました。
タナックIIC 1953年 装着レンズはタナー50mmF3.5。裏蓋は蝶番で横に開く方式。
タナックIIIC 1953年 タナー50mmF2.8を装着する以外タナックIICと全く同一。
タナックIIF 1954年 装着レンズはタナー50mmF3.5。シャッター速度はT、B、1-1/500秒。
タナックIIIF 1954年 タナー50mmF2.8を装着する以外タナックIIFと全く同一。
タナックIIIS 1954年 シンクロにX接点追加。軍艦カバーがボディーと一体になっている。
タナックIVS 1955年 吊輪用の金具を装備した。
タナックSD 1957年 外観がニコンS2そっくりになっている、生産数はごく少数。
・・・との記述です。自分もタナックはライカブームの頃にライカコピーのカテゴリーとして5,6回扱った程度で、当時は和製バルナックコピーといえばニッカ、メルコン、オーナーに人気集中、レオタックスやタナックなんて人気が無かった記憶がある。
裃(かみしも)を脱いで申し上げますと、緻密さと耐久度などはオリジナルライカと比べると「まぁ・・」と しておきませう、唯一ヒンジによる裏蓋の開閉機構が特徴で、バルナック好きの方のサブボディとして いまは人気があるのですょ。
あの ライカブームのころはライカと言う名前に人気が集中、ライカでないと人気が無く市場に出回らないのが幸いして・・今では逆に珍品としてライカコレクター氏には必携アイテムとなって、意外なほど高価ではあるのです。
正直、何やらミステリーなタナックではあるのです、自分としても、ブランドにつられてライカを購入したものの 使いこなせず書斎の飾りになっているのも情けない気がする、でもタナック系なら 姿かたちはもちろん、実用機として楽しむにも適しているはず…どこに不足があるんゃ・・・と思えるようになってきた。
状態として、年代なりの劣化、ネバリもあると思われ、念のためシャッター幕も経年硬化で 巻き癖があり 交換しています、「ライカで無ければカメラじゃねぇ・・」 なんて言われた時代も過ぎて、今だからこそ・・先人の夢が形になっているカメラを手軽に楽しんでいただければと思います。
正直 フィルム装填など、実用を考えれば タナック でしょう、バルナック ブームの時は テンバイヤーもどき・・の暗躍で、まさかの値段になったのも 昔ばなし です・・価格的にも抑えてのご案内です、知る人ぞ知る タナ―レンズの描写を楽しんでみませんか・・・。
■シャッター機構に3ヶ月の保証が付いています。
■状態は前述内容、使いなずみあります。
日本製 田中光学 タナック TYPE IV-S + タナ― 50mm3.5